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2011-08-10

うつ病のサイン

 「うつ病」にはサインが表れます

 回りにいる人がそれに気づいてあげることは
 早期のうつ病対策になるかも知れません。

 特に被災地の方々はお互いに気をつけて下さい。


 「うつ病」を、
 単純に一時的な気分の落ち込みを指して「うつ状態」、
 という使われ方をすることも多くなってきましたが、
 「うつ病」は立派な病気です。


 一時的なものではなく、
 慢性的にうつ状態が続くことを指し、
 精神面や思考力などだけではなく
 身体にも悪影響を及ぼす病気です。


 今や8割の人が
 軽度ながらうつ状態だという報告も出ていますが、
 実際には病気として扱われるケースが少ないため、
 正しい対処法が取られずに悪化してしまうことも少なくありません。


 また一般的に認識されている「うつっぽい人」と、
 実際に「うつ病になりやすい人」は全然違うのです。


 自分や周りの大切な人が「うつ病」だった場合、
 取るべき処置や対応が間違っているために
 余計に苦しめてしまうこともあります。


 ですが、
 
 その「うつ病」ですが、
 継続的かつ過度、
 克つ継続する精神的ストレスが発症の背景にある
 「うつ病」は、
 その初期段階では本人はもとより、
 周囲もその兆候に気づくのが難しいと言われています。


 本人は
 「迷惑をかけたくない」
 という思いと責任感や、
 自分がまさか「うつ病」に陥っている
 とは思いもしないため、
 少々の心身の不調は隠して仕事に打ち込もうとします。

 特に被災地は周りも大変な時です。
 真面目な方ほど一人で頑張ろうとしてしまいます。

 周囲からみると、
 その姿勢が普段と変わりなく映るため、
 はっきりとした兆候が現れるまで
 「見過ごしてしまう」
 という構図が普通にできてしまうんです。

 最悪の結果、突然の自殺、等と言う結果にもなりかねません


 なかなか早期発見・早期治療や
 自主的な予防につながらないのには、
 こうした理由があります。


 したがって、
 「うつ病」などの
 メンタルヘルス不全に関する正しい知識を習得し、
 精神疾患への偏見を少なくしていくことが
 非常に大切なこととなってきます。


 うつ病の場合、
 心身にどういったサインが現れるのか?
 またそれらにどう対処していけばいいのか?
 これらを理解しておくことは、
 セルフケアを推進していくうえで欠かせない事項です。


 それでは、
 実際に「うつ病」がもたらす心身のサインには
 どのようなものがあるかを
 ここからご紹介します。


 「うつ病」は精神面、身体面に
 次のような症状をもたらします。


 【精神面(精神症状)】

  1.感情面

   ・気分の落ち込み
    「うつ病」は「気分障害」と呼ばれているように、
    感情の起伏が安定しなくなります。
    憂うつ感、落ち込み、焦燥感、不安感やイライラなど
    落ち着かない感情として現われてきます。
    また、感情が鈍化し、
    表情が無くなってくることもあります。


  2.意欲面

   ・意欲の落ち込み
    「うつ病」という疾患が
    “生きる”エネルギーを徐々に奪っていくため、
    何事に対しても「億劫」になったり、
    気力が低下したり、根気が続かなくなって、
    意欲が湧いてこない状態に陥ります。

    これは決して「なまけ」や「怠惰」ではなく、
    「本人の心がけ」の問題でもないことを
    理解しておく必要があります。

  3.思考面

   ・自信の喪失、判断力・決断力の低下
    集中力の低下に伴い自分の考えがまとまらない。
    自分自身に対する自信がなくなってくる。
    それらに伴って、判断力・決断力が低下する、
    など思考面での変化が認められるようになります。

 【身体面(身体症状)】

  1.不眠

    うつ病の代表的な身体症状が睡眠障害です。
    睡眠障害には主に、

    「入眠障害(寝付きにくい)」
    「中途覚醒(夜中に何度か目が覚める)」
    「早朝覚性(明け方早くに目が覚める)」

    の3つがありますが、
    うつ病では入眠障害よりも、
    中途覚醒や早朝覚醒がみられるようになります。
    いずれにしても、
    質のよい睡眠が得られず、
    心身の疲労が解消しきらないことになります。


  2.食欲不振などの胃腸症状

    ストレスを受けると自律神経に作用し交感神経が優位になるため、
    胃腸の働きが抑制されます。
    また、
    胃壁などの血管が収縮するため血流が悪くなり、
    内壁の防御機能が弱まります。

    その一方、胃酸の分泌が促されるので、
    内壁と消化液との均衡が崩れ、
    胃・十二指腸潰瘍のリスクが高まることになります。

    このようなことにより、
    胃の不快感や胃痛、腹部膨満感、食欲不振などの
    症状になってあらわれてきます。


  3.頭部、胸部、背部などの痛み

    うつ病の特徴のひとつとして、
    体の痛みに敏感になることが挙げられます。
    頭痛や歯痛、胸痛、背中や腰、関節などに
    痛みを感じることがあるとされています。


  4.その他

    上記にあげた症状以外にも、
    ストレスは
    自律神経のバランスを保っている様々なホルモンに影響を与え、
    口の渇き、頭重感、耳鳴り、めまい、肩こり、
    冷え性、月経不順、易疲労性、倦怠感、便秘、性欲減退、
    体重減少(逆に食欲が高まり、体重が増える場合もあります)
    などの症状が現れてきます。


    このような身体面の症状が現れると、
    まず内科を受診する傾向がありますが、
    薬を処方されても発症の背景にストレスの存在があるので、
    根本的な治療にはなりません。

  これから復興に向けて被災地では大変な時ですが、
  こう言う時にこそ、これらの症状が現れ易くなります。


 次回は、一般的に認識されている
 「うつっぽい人」と、
 実際に「うつ病になりやすい人」は全然違いますので、
 その傾向を考えてみます。


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